生活デザイン科2年生フードデザインコースの皆さんへ

●休校が延長される中、皆さんは各家庭において課題を進めている頃だと思います。次に登校する日に、新しい課題の連絡がありますので、GW中もしっかりと取り組んでください。

●ここでは、和菓子について紹介します。まもなく、端午の節句を迎えます。5月5日は、こどもの健康を祝う日です。こどもの日の祝いの和菓子は何でしょうか。大きな葉に包まれた、柔らかな白い餅…、「柏餅」ですね。

●餅を包んでいる槲(カシワ)の葉には、端午の節句らしい由来があります。それは、新芽が育つまでは古い葉が落ちないという特徴です。子孫が絶えないように、親も長生きしますように、という縁起を担ぐ意味で江戸時代より伝わるそうです。

●写真は、生デの調理担当の先生方と一緒に柏餅を作っている過程です。皆さんのますますの健康をお祝いする気持ちで作りました。

●作り方を簡単に紹介すると、①上新粉(うるち米の粉)に塩をひとつまみ入れ水を加えてよくこねます。②10分蒸して、生地が熱いうちに片栗粉の水溶きを入れ、よくつきます。(もちもちするまでつきます)③生地を楕円形にのばし、あんを包んで、柏の葉で包み、さらに強火で5分間蒸します。

●暦の上では「立夏」とも呼ばれ、夏の訪れを感じる、季節の変わり目でもあります。私たちの体は、季節の変化に影響を受けやすいものです。住んでいる風土や環境とも密接に関係しています。食事を通して健康を保つ考え方に「食養生」というものがありますが、その土地の自然に適応した「旬」の食材を食べることが健康に良いとされています。

●今まで以上に、健康的な食生活を送ることが必要になってきています。土地の旬の食材を知り、季節を感じる食生活を目指したいものですね。また、小物、食器、盛り付けでも季節を表すこともできるので工夫したいものです。

●柏餅や、こどもの日の祝い膳は、教科書「フードデザイン」p149、p202~203に掲載されていますので、皆さんも子どもの日を「フード」でお祝いしてみましょう。