令和2年度入学式を行いました

●令和2年4月6日(月)、本校の桜が満開の中、令和2年度入学式を行うことができました。村瀬校長の式辞では、次の3点が伝えられました。

本日をもって、入学は皆さんの目標ではなくなりました。一色高校で、貴重な3年間を送るにあたり、大切なことを3つお伝えします。

つ目は、「過去を振り返らない」ということです。これこそ若者の特権です。「過去を振り返らない」とは、反省をしないということではありません。取り戻すことができない過去に囚われることなく、ホームルームを中心とした毎日の生活を居心地の良いものにしていくことにまず目を向け、将来のために少し先をみながら学校生活を送ってください。

つ目は、本来学校は、ぜいたくな場所であるということです。このことは、この度の新型コロナウィルス感染の拡大による生活の変化の中で、学校というところのありがたさを、身にしみて感じた人もいたと思います。先生や友達と過ごす時間や絆の大切さ、好きな科目の授業が教えてくれた知ることの喜びなど、失われてみて初めて分かる学校の価値に気付いたのではないでしょうか。「能力の差は小さく努力の差は大きい」ということを胸に刻み、高校三年間という贅沢な時間を生かしてください。

最後に、受付で配布したこの詩を新入生の皆さんに送ります。

「讃嘆の詩(さんだんのうた)」

青年よ強くなれ

牛のごとく、象のごとく、強くなれ

真に強いとは、一道(いちどう)を生きぬくことである

性格の弱さ 悲しむなかれ

性格の強さ 必ずしも誇るに足らず

念願は人格を決定す 継続は力なり

真の強さは正しい念願を貫くにある

*住岡夜晃(すみおかやこう、明治生まれの宗教家)の詩

大切なことは、先ずは願いを持つこと、その願いが皆さんの人柄を作ること、その願いをかなえるために継続して取り組むこと、人の本当の強さとは願いを貫くことです。

「青年」である新入生の皆さんが、充実した高校生活を送ることを期待しています。

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