哲学対話(その1)〜詩人ロバート・フロストの描く情景

●令和3年1月21日(木)、2回にわたる哲学対話のオリエンテーションを終了しました。1回目は自己紹介、「私」をどのように表現するのか、その形はさまざまです。2回目は、興味関心のあること、疑問に思っていることを出し合いました。それによって、私たちの思考(「考えるという行為」)は、共通点があったり、日常的な課題そのものに規定されたりすることを学びます。

●その中で、「対話」の3つの原則を確認しました。①発言の内容を批判しない、②何を言っても良い、③発言しない自由がある、です。

●校長室のソファーを同心円上に並べ、一定の距離を保ちながら、参加者が輪になって「対話」を進めます。テーブルは挟みません。まるで、薪のないキャンプファイヤーのようだと表現した人がいました。参加者同士の言葉をさえぎるものは何もありません。顔の表情や仕草、唇からこぼれ出る言葉に心を集中するためです(マスク越しですが・・・)。

●今回は、以前、新入生全員に配布したロバート・フロスト(Robert Frost)の詩「選ばれざる道」(The Road Not Taken)を朗読しました。この詩は、アメリカの小学生であれば、誰でも一度は朗読するほど、広く知られた詩です。フロストの詩については、TEDが取り上げています。TEDとは、カナダで、毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」(テド・カンファレンス)を開催している非営利団体です。コチラをご覧ください。このHPでは、英語(日本語字幕あり)と映像でその情景を楽しむことができます。

●皆で詩を朗読した後、2つの問いを出します。1つ目は、「ここで表現されている情景を思い描いてください。あなたが思い描いた情景を人に伝えるためには、どう表現すれば良いですか?」、2つ目は、「その詩の内容から疑問に思ったことを出し合おう!」です。

●このように「対話」を展開し、想像力(イマジネーション)を豊かにしていきます。

(村瀬)