●「年の瀬」という言葉がある。国語辞典によれば、年末、年の暮れ、歳末と同じような意味だそうだ。では、「瀬」とは何か、気になる。「年の瀬」という言葉だけ、時間を表す漢字が使われていない。

●「瀬」とは、本来、流れの早い川を意味している。このことと「年」を組み合わせれば、想像がつくだろう。「一年の一番忙しい時で、時間が速く過ぎ去っていく時期」と説明ができよう。すでに、江戸時代から「年の瀬」は使われていたらしい。

●「川の瀬」は、渡るのが大変だ。年末に、これまでの「ツケ」(借金など)を支払って、大掃除もして新しい神様を迎える準備をしなければならない江戸時代の人々が使ったこの言葉に、当時の人々の日常が表現されている。特に、お金の工面は、いつの時代でも大変なことだ。

●良い年を迎えられるか、そんなことを思いながら、切羽詰まった状態で生きてきたその時代を思い描いてみる。そうすると、昔見た時代劇の光景をいくつか組み合わせて物語を紡いでいる自分に気がついた。

●平成と令和が織りなすこの年も、もうすぐ終わりだ。この「年の瀬」、素晴らしい映像が大学時代の先輩から届いた。ネパール・ヒマラヤ山系からのものだ。これらを紹介して、今年の私の投稿を終えようと思う。

●今年は大変お世話になりました。良い「年の瀬」をお過ごしください。

(村瀬)

ネパールの首都カトマンズの雑踏

夕日に染まったマナスル


エベレスト


アンナンプルナ


ポカラ博物館になぜか「長野県駒ヶ根」のポスター


ポカラ博物館で紹介している日本人


エベレストに登頂した日本人登山隊

ヒマラヤの「マッターホルン」と呼ばれるマチャプチャレ