世界で最も有名なイヌ

●7月7日(日)、雨が予想されたが午後から晴れた。焚き火調理で使う鉄製の鍋を釣り下げるラックが今日届いたので、その使い心地を試すために、今日は「七夕焼肉」を庭ですることにした。(炭火を起こしている間に、庭でこの書き物を始めた。)

●我が家では、5年前に16歳で他界したアレックス(ラブラドール)のことを、今でも毎日話題にするが、「世界で最も有名な、名の知れたイヌは・・?」

●そのイヌの名の由来は・・英語「SNOOP」(詮索<せんさく>する)だ。ここまで言えば、お気づきになった方も多いのではないか。アメリカのヒップポップ系俳優には、「SNOOP DOGG」という人がいる。

●現在、名古屋市博物館では、このイヌの名を冠した「ミュージアム展」(6/22〜9/1)を開催している。博物館が開催するには不思議な展覧会に、先週、妻と行ってきた。2000年に作者チャールズ・M・シュルツ氏が亡くなって、このイヌはもはや博物館入りか?それとも、昨今の博物館の客入り状況打開のための方策の1つなのだろうか?

 

●実に多くの世代の方々が、開館前から列をなし並んでいた。並んでいる人の持ち物もまた面白い。イヌとその仲間たちのオンパレードなのだ。これも世代を超えている。我が家の本棚には、決して処分することが許されない、妻の英語版スヌーピー全集(漫画「ピーナッツ」) が置かれている。

 

展覧会で飾られた原画を見ると、そのタッチは迷いがなく力強いことが分かる。漫画の日本語訳は、詩人の谷川俊太郎による(この翻訳を詩人がしていることが大切なのだ)。

●シュルツ氏は、1950年から、アシスト無しに毎日(ある日の自分の誕生日の一日のみ休んだらしい)、このイヌとその仲間たちの漫画の連載を書き続けた。その掲載は、1984年には2000誌に到達し、ギネスに認定された。これでこのイヌは、「世界で最も有名なイヌ」になったのだ。シュルツ氏は77歳で他界し、その4か月後にアメリカ議会は、アメリカで民間人に贈られる最高位の勲章(議会金賞)を彼に授与した。

●もう次の問いはお分かりだろう。「なぜ、このイヌとその仲間たちは、これほどの人気を博すのか?」(シュルツ氏亡き後も連載は続いている。)登場する数々のキャラクターの、愛くるしい可愛らしさはもちろんなのだが・・それだけではないだろう。

●この続きは、7月19日(定時制)、そして7月23日(全日制)に行われる、1学期終業式のお話でお伝えすることにしよう。イヌが語る人生の指針。このことを書き続けると、「七夕焼肉」が始まりそうにないからね。

●ただ1つだけ、その理由は、漫画「ピーナッツ」には、アメリカ人だから分かる脈絡の物語だけでなく、国籍を超えて、私たちの心をつかむ、生きる上での哲学が語られているからなのだと思う。それも、クスクスと苦笑いするものから、真剣に考えさせるものまで、多彩なものがある。

●今日は、七夕だ。曇り空だから、星は見えないか?

このイヌは、かつてアメリカによる月面着陸計画(アポロ計画)達成のためのキャラクターにも採用されたことを思うと、「人類で初めて月面着陸したイヌ様」(アメリカによる人類初の月面着陸は、1969年アポロ11号による。)というべきか?今日はまだ、見えない月を想像しながら、失礼しました!SNOOPY(スヌーピー)!!

(村瀬)