F1日本GPに向けて

●今年もF1日本グランプリのチケット販売の日がきた。まだ鈴鹿でF1を観戦し始めて10年ほど。本当に観戦したかったM.シューマッハーの黄金時代を逃し、今は特に応援しているチームも無いが、雰囲気を味わいたくて観戦している。

●現地で始めて観戦したとき、シケインの抜けてメインストーレートに疾走していくF1カーの爆音にしびれたのを今でも覚えている。耳が一時聞こえなくなるほどの爆音だった。

●また、M.シューマッハーが自転車でコースをまわっているところに遭遇し、彼のカリスマ性に感動のあまり、泣きそうになったのを覚えている。

●今ではF1もエコ化が進み、様々な規制の末に誕生したV6のパワーユニットの音は、以前のF1のエンジン音に比べると少し物足りなく寂しい気もする。

●応援しているドライバーが、どんどん引退していくのは、非常に寂しい。ついにフェラーリ時代のM.シューマッハーと最後に争ったF.アロンソまで今季はいない。

●だが、そんな寂しいことだけではない。今年は、あのレッドブルにホンダがパワーユニットを供給しているのだ。物理を指導する立場からも、空力で優れているとされるレッドブルのシャシーにはとても興味がある。そのシャシーと日本のホンダ製パワーユニットの組合せは、非常に興味深い。

●あとは、欲をいえばコース外でも昔のようなドラマチックな場面が欲しいと思う。例えば、M.シューマッハーが故A.セナの記録に並んだ際に記者会見で号泣した場面など。M.ハッキネンのもらい泣きにも心を打たれるものがあった。

●今年も鈴鹿に行く予定である。しいていえば、今著しく活躍しているM.フェルスタッペンを応援してみようと思う。既に今シーズン2回も表彰台を獲得している彼が、日本GPでも活躍してくれることを願う。

●生徒の皆さんには、スポーツ観戦をはじめ様々なことに興味をもって接してみると、どんなものでも裏に深いドラマがあることを知って欲しい。そうすると、そのドラマに感銘を受け、自然と自分も何かに打ち込んでみたくなるものだ。そして、その打ち込むものは、できれば部活であったり、学校行事であったりすると嬉しく思う。

(宇野)