旧正月・餃子の日〜我が家のイベント

●私が暮らしているところは田舎である。小学校4年生の頃、農地整備で数十メートルだけ住居が移転したぐらいで、基本的には、私はこれまでここで暮らしている。

●昨年までは、文字通り一軒家だった。挨拶に来てくれた若い夫婦に私はこう伝えた。「半世紀にして初めて、お隣さんができました。」<お隣さん>という言葉を、実感を伴う言葉として初めて私が使った瞬間であった。

●先日ある会が三谷温泉であった。宿泊した際に、同じ市内の街中に暮らす人から、「あそこは自動車が運転できなくなったら大変ですよね」といわれた。

●確かにそうなのだ。自動車が運転できなくなったら、買い物も医者にも行けない。そればかりか、たぶん同じような時期に友人たちも免許返納するのだろう(?)から、誰も来なくなる可能性がある。

●そんな田舎でも、良いところがある。それは、自宅にいながらにしてアウトドア生活ができるということだ。風のない日には、たとえ真冬でも、時間があれば屋外薪ストーブでアウトドア・クッキングをしている。これが、今の、1番のお気に入り行事だ。私の趣味を察知してか、同じ町内の知人が、剪定後の梨の木を畑まで届けてくれている。

 

●今は、旧正月(陰暦の正月)のシーズンだ(中国、ベトナム、日本ともに、今年は2月5日だそうだ)。この時期は、お休みとあって、近隣アジア諸国のたくさんの人々が日本に訪れている。今日(2月11日)、我が家は、この旧正月シーズンの中国の食べ物を作ることにした。手作り皮の水餃子である。この時期に中国で水餃子を食べるのは、その形が中国の昔のお金に似ているからとか…(?)。

●お気に入りの音楽を聴きながら火を焚べ暖をとり、出来上がりを待っている間、この原稿を書いている。水餃子の様子を見るのを忘れないようにしないといけない。もうそろそろ大丈夫かな❓

●たとえ自動車の運転ができなくなっても、この土地に住みたいと思うのは、ここに私の原風景があるからだと思う。

●「いただきます」•••見た目は良くないけど、結構いける。

(村瀬)