私の体験

●1月20日(日)、センター試験の2日目の午後、名古屋都市センターで開かれた教育相談関連の研修会に参加した。参加者は、小学校から高校までの教員や、教育関係者52名。講師は南山大学名誉教授・一般財団法人日本体験学習研究所の津村俊充先生で、内容は「ラボラトリー方式の体験学習」。

●ラボラトリー方式の体験学習とは、「特別に設計された人と人とが関わる場において、”今ここ”での参加者の体験を素材(データ)として、人間や人間関係を参加者とファシリテーターとが共に探求する学習である」(津村、2008)。

●津村先生によると、人間関係を観るには、①表面化するコンテンツ=内容(話題・仕事)と、②その関わりの中で起こっている、プロセス・関係的過程(思考・感情)、の2つの視点が大切だという。これを体験するために、枠を設けて、グループで活動し、その循環過程を疑似体験し、人と関わる際の自分のありように気づいていく。

●私は、今、この体験的なグループ活動に興味があり、生活デザイン科(生デ)の授業・実習の中で、意識的に取り入れていきたいと思っている。生デの授業では、少人数(10名~20名)での実習が多く、生徒が「考え」を活発に発言したり、実習での作品づくりの過程で「個性・感情」が表現されるなど、一人ひとりの行動・思考・感情を大切にする場面が多い。これが、本校の生デの持ち味である。

●他者との関わりを通して生徒の個々の能力を発揮させ、生デ棟の教室の中で学び合う関係づくりをダイナミックに生み出し、職員・生徒がお互いに成長できるような人間関係づくりをしていきたいと思っている。(生デ・高津)